2014年01月09日

鏡開き

1月11日は鏡開きの日です晴れ
日本で昔からの正月の行事として伝わっている一つで、松の内が開けた1月11日に行うのが一般的です。

鏡餅.jpg

正月に飾っていた鏡餅を鏡開きの日に、一年の無病息災や家内安全を願って家族みんなで食べるようにします。
その理由として、鏡餅には神様の霊が宿っており、食べることでその力を授かることができるといわれています。


鏡餅の話ではなく、お餅に関する日本での一般論についての話です。

お持ちの作り方としては「もち米」を磨いだ後、水気を切り、蒸した後、杵と臼で米の形がなくなるまでつき、丸や四角などの形状に整形し食べる。


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1975年頃からは、家庭用の小型の電動餅つき機が市場に普及し、一般家庭でも手軽に餅が作れるようになりました。
これは杵と臼でつく昔ながらの製法と異なり、人手や力を必要としないで家の中で餅つきができるものです。
蒸したもち米を特殊な形状のへら(羽根)で練ることで、昔ながらの餅と同じような状態の餅ができるのです。
杵と臼でついた餅より、細かい気泡が多く含まれることから、雑煮などで食べるときには柔らかい餅になりますぴかぴか(新しい)



なぜもち米を使うのか?

皆さんも小学校で習ったと思いますが、お米にはデンプンが含まれています。
このデンプンの種類が普段食べる白米用の米と、「もち米」とでは異なるのです。
「もち米」に含まれているでんぷんはアミロペクチン100%で構成されています。
普通の米、「うるち米」はアミロペクチンとアミロースの混合物になっています。
この成分の違いで、もち米は粘りが強くなり、餅が伸びたり熱を加えると膨らんだりするのに関係している成分がアミロペクチンですひらめき

このアミロペクチンは加熱すると、より白くなる特徴があります。(アミロースは透明になります)
餅は熱を加えると、αデンプンといわれる構造をとり、柔らかくなります。冷えるとβデンプンになり、固くなります。
β化したデンプンに熱や水分を加えると再びα化します。

餅はこの構造の差を上手く利用した食品といえますグッド(上向き矢印)

注意したいのはβデンプンの水分が極端に減るような加熱、すなわち焼いたり、油で揚げたりすると柔らかくはならない状態(あられ)になります。
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2013年12月19日

クリスマス

神戸ルミナリエも無事に終わり、暦はクリスマス〜新年へと移っていきますかわいい

クリスマスはキリスト教においては、キリストの誕生を祝う日なのです。
しかしクリスマスの定番は、サンタクロースやプレゼント、クリスマスケーキなどでしょうるんるん

クリスマスケーキといえば、日本では高さ約10cm、直径約15〜30cmの円筒形でその表面にクリームを塗り、上面にはクリーム、フルーツ、チョコレートなどでデコレーションし、ローソクを立てるのが一般的な形になっています。
材料にアイスクリームを使ったものもあります。



かわいいヨーロッパのクリスマスについてかわいい

クリスマスの約4週間前からクリスマスの期間が始まり、各都市ではクリスマスマーケットが開かれ、
特にドイツ国内には日本でも有名なマーケットがいくつもあります。

クリスマスマーケットでは、暖かいグリューワインを飲みながらソーセージを一緒に食べるのがお勧めですリボン
クリスマスマーケットは寒い屋外で開かれているので、身体の中から温めるのが一番です。


クリスマスケーキですが、ドイツでは「シュトゥーレン」、イギリスでは「クリスマスプディング」、イタリアは「パネローネ」と、それぞれにクリスマスだけのスイーツがあるのですが、いずれもドライフルーツを使い、クリスマスの期間、すなわち4週間かけて食べるそうですひらめき

そのためには日本のクリスマスケーキのように生クリーム等は使用していないで、パンのようなものです。

イギリスのクリスマスプディングも日本のプリンとは違いプラムを使ったパンのようなものです。


シュトゥーレンは最近日本でも見られるようになり、多くの店頭に並ぶようになりました。(円筒ではありません)

今年のクリスマスには、例年とは異なるクリスマスケーキにチャレンジしてはいかがでしょうかプレゼント
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2013年12月10日

24節季

12月になり天津中医薬大学日本校のある神戸市の旧居留地地区では、恒例の光のイベント「神戸ルミナリエ2013」が開催されていますぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

神戸ルミナリエは1995年1月17日に発生した「阪神淡路大震災」の犠牲者の鎮魂のために開催されたのが始まりです。
12月に全国各地で開催されるクリスマスを祝うための光のイルミネーションとは意味合いが異なっているのですが、クリスマスに近いこの時期ですので、毎年美しい光のイルミネーションを楽しみにしていますかわいい
  
ルミナリエ2.png   

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このルミナリエが終わるとクリスマスではなく、24節季の1つ、冬至がやってきます。

2013年はクリスマスより少し早い12月22日が冬至です。
冬至といえば、柚子湯、かぼちゃ、昼が一番短い日などが思い浮かぶ人も多いと思いますいい気分(温泉)
今回は冬至についての話です。


これからの内容は地球の北半球における現象についてです。

冬至とは太陽の南中高度が最も低く、一年の間で昼が最も短くなる日です。
太陽の位置を基準とする定気法では、太陽黄経が270度のときを冬至といい、12月22日ごろになります。

冬至から次の年の冬至までを24等分にした経過日数で節季を定義する恒気法でも、基点となる冬至は定気法と同じ日です。
即ち、冬至は定気と恒気で一致する唯一の節気です。
天文学での冬至は太陽が通過するその瞬間としているのに対し、暦ではそれが起こる日を冬至日(とうじび)と呼んでいます。

1年で日の出が最も遅く、日の入りが最も早いのは冬至とは一致していません。
天津日本校のある神戸の場合、日の入りが最も早いのは12月2〜8日ごろで16時48分。日の出の最も遅いのは年明けの1月3〜12日頃で、7時07分になります。
冬至の日の昼の長さは9時間50分となります。

冬至を過ぎると昼が長くなるのですが、それは日の入りの時間が遅くなるだけで、しばらくは日の出が遅くなっているのです。
朝の通勤時に同じ場所から見る太陽の高さの違いで実感できると思います晴れ晴れ
posted by 天津日本校 at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 天津日本校の日常