今回参加者19名のうち、半分の9名が卒業です

中国で学んだ知識や技術を日本でどのように活かすか、どのように日本社会貢献していくか、卒業生の考えは9人9色。
中国とは違い、現代医学中心である日本の医療現場では対症療法なのに加え、慢性病にはあいまいな診断名がつけられ、たくさん薬を処方されている。そのため患者さんは薬漬け状態。現代高度検査技術を用いても異常が認められない病気はとても多い。
そんな日本で中医学を普及させることは、病気の根本治療、未病治が可能になり、医療費が削減され社会貢献もできる!
そのため卒業生たちは、それぞれ日本の臨床現場、教育現場、そして社会交流の場で活躍したいと考えている。
学べば学ぶほど奥が深いことがわかり、もっと中国で勉強したい!でもある程度で区切りをつけないと日本へ帰れなくなる…

帰国後も中国と日本を行き来し、国際舞台で活躍したいと言う卒業生もいた。
天津での出会いは一生ものになるだろう。今後も大切にしていきたいと思う

ここで、中医学を学ぶ学生から夏の熱さ対策の薬膳をご紹介

人の体には水と火があり,中医学では水を「陰」、火を「陽」といい、この陰陽のバランスが取れていることで健康状態も維持されます

夏には気温が高くなることで、体の「陽」が多くなります。そして汗をかき過ぎることで体の「陰」が減っていきます。その結果、陰陽のバランスが崩れいろんな症状として体に現れます。
具体的な症状は、食欲減退し、頭がボーッとし、手足が重くなり、やる気がなくなったり、イライラするなどの症状です。エアコンによくあたったり、冷えたものをよく飲んだりすることによって、夏冷えし、むくみ、下痢などにもなります。
<体の「陽」を冷ます食べ物>
・苦瓜、冬瓜、セリ、セロリ、ナス、ごぼう、緑豆、小豆、緑茶、菊茶、薄荷など
<体の「陰」を補う食べ物>
・白キクラゲ、きゅうり、トマト、クワイ、長いも、梅、レモン、スイカ、梨など
<心を落ち着かせる食べ物>
・なつめ、小麦、ハスの実、ゆり根、鶏卵、うずらの卵、内臓のハツなど
<体のだるさを改善させる食べ物>
・そら豆、じゃがいも、かぼちゃ、鶏肉、お米、あじ、いわし、かつお、山芋、しいたけ、ナツメなど
<夏冷えを改善する食べ物>
・生姜、山椒、唐辛子、などの発汗作用のあるもの
<夏に控えるもの>
・高麗人参、羊・牛肉、にんにく、脂っこいもの、冷えた飲み物
自分の症状にあった食べ物を取り、夏の暑さに負けない体を作りましょう
