今から19年前の1995年1月17日午前5時46分、明石海峡を震源とするM7.3の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)が発生した日です。
神戸市は都市部における初の大型直下型地震に見舞われ、多くの建物の倒壊、地震に伴う火災発生により多数の犠牲者が出ました。
神戸市の三ノ宮に位置する天津中医薬大学日本校の校舎近くにある東遊園地では、毎年この日に震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、震災から生まれた「きずな・支えあう心」を次世代へ語り継いでいくため、「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催されています。


会場では朝の5時から1日中ローソクの献灯が行われています。
竹を割り、その中に水を溜めて作ったローソク立てを並べ、その中にローソクを浮かべて点灯し犠牲者の冥福を祈っています。

東日本大震災が発生した翌年からは、東日本大震災の犠牲者の方のコーナーも設置され、
同じようにローソクを灯し、お互い大地震という自然災害によって亡くなった方への冥福をお祈りしているのです。
写真の雪像は、東北の雪を会場に運び込んで作っています。

阪神淡路大震災での犠牲者の大半は地震発生から短時間の内に亡くなられています。その死因は建物の倒壊による圧死、窒息でした。
東日本大震災では、地震直後に発生した津波による犠牲者が大半でした。
阪神淡路大震災の後は皆さんの地震に対する意識も大分変わってきたと思いますが、震災以前、神戸では大きな地震は来ないという考えの市民が大半で、その油断があったと思います。人間というものは安全が続くとそれに慣れてしまい、危険に対する認識が失われてしまいがちです。
特に自然現象に対して、人間は未だコントロールができないのです。出来ることは危険の発生の恐れがあるという注意を呼びかけるだけです。
1月17日を地震だけでなく、もう一度自然災害に対する考え方の見直しや、災害に遭遇したときの時の対応について、改めて考える日にしてはいかがでしょうか。